診療のご案内
肥満症は、高血圧、糖尿病、脂質異常症など、さまざまな疾病の引き金となる可能性がある疾患です。当院は、最新の科学的根拠に基づいた肥満治療を提供しており、肥満症でお悩みの皆さんが健康的な生活を取り戻せるようサポートします。
肥満症は、体脂肪が過剰に蓄積した状態です。日本肥満学会の基準では、BMI(体格指数)が25以上を肥満とし、これに起因する健康障害を合併している場合を「肥満症」と診断します [1]。
ご自身の肥満度を把握する上で、BMI(体格指数)は重要な指標です。しかし、BMIだけでは体脂肪の量や分布、筋肉量などは考慮されません。あくまで目安として活用し、正確な診断については肥満外来を受診してご相談ください。
初診・診察
まず、医師が肥満症の診断を行います。
食事・運動療法
治療の第一歩
薬物療法を始める前に、食事療法と運動療法による治療を6ヶ月以上実施します。
薬物療法(注射)の
検討
食事・運動療法だけでは十分な効果が得られない場合に、注射による薬物療法を検討します。
以下のどちらかの条件を満たしますか?
A. BMIが35以上
B. BMIが27以上 で、以下の肥満に関連する健康障害を2つ以上有する
肥満に関連する健康障害
治療開始・継続
上記の条件を満たす場合、医師の判断で注射による薬物療法を開始します。
| 薬剤の種類 | 承認されている主な適応症 |
|---|---|
| ゼップバウンド注射 | 肥満症 |
| ウゴービ注射 | 肥満症 |
薬物療法中も食事・運動療法を継続し、定期的に体重や健康状態を評価します。
治療中止・再評価
厚生病院では、患者さん一人ひとりに合わせた治療計画を立案します。治療の柱は、食事療法、運動療法、そして必要に応じた薬物療法です。これらを組み合わせることで、体重の管理と健康改善を目指します。
食事療法
管理栄養士による個別栄養指導で、患者さんの食生活やライフスタイルに合わせた無理のない食事プランをご提案します。
運動療法
個々の身体状況に合わせた運動プログラムの提案を行います。
薬物療法(GLP-1受容体作動薬など)
食事療法や運動療法で効果が不十分な場合や、高度な肥満症の方には、医師の判断で肥満症治療薬を導入します。当院では、GLP-1受容体作動薬などの薬剤も選択肢としてご提案しています。
| 薬剤名 | 有効成分 | 承認されている 主な適応症 |
投与経路 |
|---|---|---|---|
| ゼップバウンド | チルゼパチド | 肥満症 | 注射 |
| マンジャロ | チルゼパチド | 2型糖尿病 | 注射 |
| ウゴービ | セマグルチド | 肥満症 | 注射 |
| オゼンピック | セマグルチド | 2型糖尿病 | 注射 |
| リベルサス | セマグルチド | 2型糖尿病 | 内服 |
これらの治療薬は、大規模な臨床試験で体重減少効果が報告されています。安全性については、副作用(吐き気、嘔吐、便秘、下痢など)が生じる可能性もあるため、当院では、薬剤の使用にあたり、詳細な説明と厳重な経過観察を徹底いたします。
【参考文献:チルゼパチド関連】 [6], [7]
【参考文献:セマグルチド関連】 [8], [9]
これらの肥満症治療薬は、国の定めた**「最適使用推進ガイドライン」の対象医薬品であり、厳格な施設基準を満たす医療機関でのみ処方が可能です。当院は、患者さんに安全で質の高い肥満治療を提供するため、このガイドラインで定められた要件をすべて満たしています。**
本剤は、痩身・ダイエット目的では使用できません。以下のいずれかの条件を満たす方が対象となります。
| 35kg/m²以上 | (条件なし) |
|---|---|
| 27kg/m²以上 |
以下の肥満に関連する健康障害を2つ以上有する方
|
また、治療開始前には、医師の指導のもと、少なくとも6ヶ月以上の適切な食事療法と運動療法を実施していることが必須となります。
当院の肥満症治療は、以下の計画に基づいて進められます。
当院では、肥満治療に関して、皆さんが受診しやすいよう体制を整えています。ご予約やお問い合わせについては、下記連絡先までお気軽にご連絡ください。
現在、他の医療機関に通院中の方は、円滑な診療のため紹介状をご持参ください。
肥満症の治療は、専門知識を持つスタッフがチーム一丸となってサポートする厚生病院にお任せください。
ご自身の健康が気になる方、肥満症でお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
医療法人社団 綱島会 厚生病院
TEL079-292-1109
FAX079-298-3067
〒670-0074
兵庫県姫路市御立西4丁目1番25号
午前
8:30〜12:00
午後
15:30〜18:30(土曜日は午前診のみ)
午前
9:00〜12:00
午後
16:00〜19:00(土曜日は午前診のみ)
[1] 日本肥満学会. 肥満症診療ガイドライン2022. ライフサイエンス出版. 2022.
[2] 厚生労働省. 日本人の食事摂取基準(2020年版).
[3] 日本糖尿病学会. 糖尿病治療ガイド.
[4] 厚生労働省. 健康づくりのための身体活動基準2013 / 健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023.
[5] Villareal DT, et al. Aerobic or Resistance Exercise, or Both, in Dieting Obese Older Adults. N Engl J Med 2017;376:1943‒55.
[6] Jastreboff AM, et al. Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity. N Engl J Med 2022;387:205-216. (SURMOUNT-1試験)
[7] Garvey WT, et al. Tirzepatide once weekly for the treatment of obesity in people with type 2 diabetes (SURMOUNT-2): a randomised, double-blind, multicentre, phase 3 trial. Lancet 2023;402:613-625.
[8] Wilding JPH, et al. Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity. N Engl J Med 2021;384:989-1002. (STEP1試験)
[9] Wadden TA, et al. Weight loss with once-weekly semaglutide in adolescents with obesity. N Engl J Med 2022;387:2245-2257. (STEP TEENS試験)
[10] WHO. Global recommendations on physical activity for health. 2010.